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六・・・ [小説・・・?]

続き・・・・

 

 

 

狭間の闇の中をロクサスとアクセルは歩いていた。

行き先はホロウバスティオン。

世界のあらゆる場所へとつながる闇の回廊へと続く狭間の闇を開くこ

とができるのもまた機関のメンバーの能力であった。

「ったく・・・・休ませろってんだ」

ブツブツとアクセル文句を言う後ろをアクセルがフードをかぶったまま

ついていく。

ソラ・・・キーブレード・・・・・気になる。

「これが終わったら今度こそアイスだからな、ロクサス!記憶したか?」

アクセルがくるりとロクサスを振り返った。

「・・・・ソラ」

ロクサスが呟いた言葉にアクセルは顔をしかめる。

「シグバールの言った言葉なんか気にすんなよ」

「気にしたくて気にしてるんじゃない。・・・・ただ引っかかるんだ」

アクセルにロクサスはそう答え、足を止める。

「アクセル・・・おまえはソラを知っているんだろう?」

ロクサスの問いかけにアクセルは一瞬困ったように頭をかき、そして

ロクサスの顔を覗き込んだ。

「知らねえし、知ってても教えてやんね」

「どうして?」

「・・・・知る必要がないからだ」

アクセルは答えるとロクサスに背を向ける。

ソラとロクサスの繋がりを今ロクサスに教える必要はない・・・・いや、

知られたくなかった。

特別なノーバディーであるロクサス・・・・そして、キーブレートの勇者。

果たして自分はゼムナスにウソをつき通せるだろうか?

そしてロクサスにもウソをつき通せるだろうか?

「アクセル!」

「なんだよ」

きつい口調で呼ばれてアクセルはロクサスを振り返る。

「知りたいんだ」

「なにを」

「・・・・わからない」

ロクサスは再びうつむく。

自分には何もない・・・・なにもわからない。

自分の知らないところでなにかが動いているような気がして、気分

が悪い。

「機関は何のためにあるんだ?」

「心を得るために」

ロクサスの問いかけにアクセルはまるで答えが用意されていたかの

ように流暢に答える。

しかしロクサスはうつむいたままだった。

「なあ、そんなこと考えても意味ねえって・・・・行こうぜ。

終わったらアイスが待ってる」

アクセルはロクサスの肩に手をおき、前方を見つめる。

その前方にホロウバスティオンに繋がる闇が開いていた。

 

 

 


nice!(63)  コメント(4) 

nice! 63

コメント 4

nice!ありがとうございました。
by (2007-05-11 18:09) 

橿月 夕

今晩は。
いつの間にか流れ(?)ついたので小説読ませていただきました。

ロクサス&アクセルってホントいいコンビですよね?
大好きですよw

では失礼します。
by 橿月 夕 (2007-05-11 22:03) 

ciara

遊びにきてくれてありがとうございます
by ciara (2007-05-11 22:58) 

寐憙

nice!有難う御座いました!
by 寐憙 (2007-05-12 23:11) 

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